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ピッコロの給食

〜食べることが1番の食育〜

01. 健やかな成長を願って

給食食材を選ぶにあたっては、開園当初の職員の想いから可能な限り農薬を使わない農産物、食品添加物を使用しない安全性の高い食品を選んでいます。

購入にあたっては、生産者と消費者、お互いに顔の見える関係を大切にし、「農」のあり方を問い、安全性を大切にしている生産者や共同購入会から直接購入しています。省農薬・七分づき米を主食とする完全給食を実施しています。

旬の食材を生かし、伝統的な献立(郷土料理など)も取り入れています。秋にはグランドでさんまを炭火焼きし、やまぐみ、そらぐみは一匹まるごと食べることを体験しています。

おやつは市販のお菓子を避け、できる限り手作りをしています。(やきうどん、蒸しパン、流し焼き、各種おにぎり、じゃがもち、あんこ春巻き、いちごどら焼きなど)

子どもたちは菜園や野山で収穫・採集した素材で、四季折々のおやつ作りに参加します。(七草がゆ、よもぎ団子、梅ジュース、かりんジュース、たくあん、干し芋など)

ピッコロレストランを開催し、食材カードを集めることで自分の食べている給食がどんな食材で出来ているのかに興味関心が広がるような取り組みをしています。また、同じ食材でも色々な味付けや調理法があり、味や食感に違いがでることに気づいてもらえるよう工夫しています。

調味料は短期間で大量に製造したものでなく、昔ながらの作り方で熟成発酵したものを使用。砂糖は精製されていない粗糖、マスコバド糖を使用。塩、酢、油なども安全性に配慮し、自然の風味を生かした物を使用。

味噌は開園(1978年)以来、初代園長(遠藤道子さん)から元調理員(小山千郁さん)が受け継いだ作り方で、給食一年分を仕込みます。

4歳児とは、一緒に育てた大豆も使い、5歳児になった時の宿泊保育に向け、一緒に仕込みます。年一回(2月)に子どもたちの前で味噌づくりをします。

調味に際しては、材料の持ち味を生かし、薄味にしています。

食器は陶器、木製の箸(必要に応じてスプーン、フォーク)を使用しています。

0歳児は月齢に応じて離乳食を用意しています。

食物アレルギーで除去食が必要な場合は「生活管理指導表」を提出の上、原因食品を除ける範囲で除去食を行います。

洗剤は地球環境に優しい石けんを使用しています。


02. 家庭・地域への情報発信

展示食

4歳児の展示食当番とその日の献立をホワイトボードを使って展示します。調理室の前の壁には3色栄養素を展示し、配膳台の食材カードを確認しながら、その日の給食の食材が自分の体のどんな力になっていくのかに気づき、自然と会話も広がっていきます。
また、旬の食材を写真で子どもの目の高さに掲示し、食材で四季を感じると共に、食材を見て触って嗅いで味わって全身を使って、生活の中で「食べる」ことへの興味関心が膨らむことを大切にしています。
給食を食べて終わりというのではなく、毎日自分が食べたものを小さいころから知ることで、その子どもが自分の健康な体を育てていくことにつながります。保護者の皆さまには、展示食コーナーとともに、毎月「給食通信」を発行し、子どもたちの「食べる」を伝えています。


料理講習会

春には3歳未満児は「薄味の大切さ、だしの取り方」や「離乳食」について、3歳以上児は手づくりおやつの紹介を兼ねた料理講習会を開催します。


味噌仕込み講習会

味噌仕込み講習会を開催し食文化、食の技術の継承を行っています。味噌仕込みは、“毎日子どもたちが給食で食べるみそ汁は何と何で作られているのか”を知ってほしいという開園当時の職員の想いが込められている、ピッコロの給食の原点です。
味噌の材料(大豆・塩・米麹)の匂い漂う中で、初代園長・調理員から受け継いだ方法を、参加される皆さんと一緒にピッコロの給食で使う味噌の作り方を伝えています。親子で作る味噌は作り手の愛情のこもった、世界で1つだけの味です。その素朴な味わいが人気で、繰り返し参加される方もおられます。

                 (1994年撮影)